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第11章 初級競技会挑戦編 ブログトップ
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399鞍目 難関突破 [第11章 初級競技会挑戦編]

 2007-01-31(Wed) 初級クラス81 通算399鞍目
■せっかく乗馬三昧の日々を送れると思ったのに残務整理で呼び戻し。
用事の隙間を縫うようにしてクラブに出かける。
ブランク明けは、楽に乗れるお馬でリハビリテーションのつもりが…
配馬表には【ムーン】の名前がある。
半年ぶり、400鞍近い騎乗数でも彼に乗るのは5回目。
ダッチブレッドで巨大な馬体、まともに動かせたことがない。
前回は『326鞍目 ダメだし鏡』で書いた通りの凹み鞍。
まあ「やってごらん」と言われている以上、「謹んで乗せていただきます」の心境に至る。
■本日は、合同クラスで3騎部班。
相方は【アウグスティヌス】と【アレフ・ゼロ】
勝手知ったる親しい会員の方々と御一緒なので、どんな部班になっても平気でいられる。
「はてさて、今日は止まられずに歩いてもらえるかしら?」
■「馬のリズムに合わせて〜」「馬より先走らない〜」と前回【ムーン】のレッスンでお館先生が叫んでいた声を思い出す。
【アレフ】と同じようにのっそり動き出す馬に、先走って動くのは禁忌。
セカンド発進のメルセデスを運転しているつもりで【ムーン】に乗る。
思ったよりスムースに動いてくれる。
常歩で巻き乗り、停止とちゃんとできる。
■しかし速歩、軽速歩になると、もっさりとした動きがでる。
前に出てくれないと私がつんのめるじゃないの。
ドカドカぐいぐい脚を使っていると、
「脚で反応しないときは鞭を使って!」
「バランスを崩すような脚の使い方はしないで」と強い調子の4%先生の声。
「馬も人も楽に動けるところを探しましょう」
「鞭を使ってぴりっとすれば、脚への反応もよくなりますから」
今日は【アレフ】も一緒なので、重い馬スパイラルに陥らないよう
しっかり指導される。
鞭をぴちっと当てるとぐんぐんスピードが出る。
それでいて重心の安定した気持ちのいいパワーがある。
【ムーン】って、本当にメルセデスみたいな走りをする馬だ。
■駆歩はできるかどうか、前回のレッスンの事があるので、
できなくても当然の構えで臨んだ。
駆歩の扶助にはちゃんと反応してくれるのが嬉しい。
でも、発進の一歩に「あわわ」となる私。
上下動が大きくて借り物の鞍からすべり落ちそうになる。
【ムーン】は当然、駆歩をやめてくれる。
「今度は自分の鞍で再度駆歩に挑戦してみます」なんて、鞍のせいにしている情けない私。
発進の扶助は伝わっているのだから、駆歩の反撞にこちらが慣れて無駄な力が入らなくなればきっとうまく行くはずなのだ。
■再度、個別の練習をしてくださる4%先生。
「もちぇさん、鞭を使う時はピシッと使って下さい !!」と釘を刺される。
鞭を使うことに抵抗があって、構えてみても空振りさせてしまったり関係ない所を打っていたり。
曖昧な扶助を出していることを厳しく見咎められる。
「きちんと肩鞭を当てる練習をしましょう」
ペチっ、「はい、もう一度」 
ぺちっ、「はい、いいですね、そこから駆歩!」
駆歩の一歩目をクリアすると、思った程激しい上下動ではない。
【ムーン】の乗り心地は、かなりいい感じ。
もしかすると好きなタイプと言えるかも…
「そこでドンッと蹴って、鞭使ってもいいから」といつもの推進がお留守になっている状態を4%先生に促されて、駆歩で蹄跡を回って斜めに手前を換える。
ふうぅ〜、【ムーン】の駆歩に乗れた!
■まったくもって下手くそなのだが、それでも駆歩できたってすごい進歩。
前回の凹み具合と比べると今日は天にも昇る気分。
駆歩の出せなかった馬が出せるようになると壁を一つ突き破った感じがする。
■【ムーン】君の乗り心地はドイツ車。
というわけで今後は彼を【メルセデス・ムーン】とこっそり呼ぶことにする。


400鞍目 あら、もうキリ番 [第11章 初級競技会挑戦編]

 2007-02-01(Fri) 初級クラス82 通算400鞍目
■昨日は出稼ぎの残務整理でやむなく予約キャンセル。
「いったい昨日はどうしたの?」
「【ムーン】騎乗で筋肉痛がひどかったのかな?」など皆さんがご心配下さる。
こんなに休んでいても、一緒に頑張る仲間として気にしてもらえるなんて
ありがたいことである。
■日記を書く段になって気がついたが、本日400鞍目。
100鞍前に書いた400鞍目の抱負は、
「鐙も手綱もなしで駆歩に乗れるぐらいのバランスを習得したい」だったが、
達成はならず。
まあ、鐙を脱いで駆歩するくらいならできそうかなというレベルどまり。
■栄えあるキリ番を飾るのは【山桜】君。
馬房から出たがらなかったり、ハミをかけるのに首を上げたりと
久しぶりの騎乗者のレベルを計っている様子。
「君の意図はわかっているけど、やる事はやってもらいますよ〜」と軽くいなしてサッさと進めると素直にしたがってくれる。今日は私の勝ち。
4%先生のご指導で3騎部班。
【ベルベット・シート】と【毒うま】君が一緒。
■「姿勢良くふくらはぎで馬を感じて騎乗する」を意識してレッスンを受ける。
騎乗者のバランスがチェアシートやフォークシートになっていないか、
鏡を見てチェック。
拳が鞍の前に揃って安定しているかも気にする。
駐車場側に向って進んでいると【山桜】がキョトキョトする感じになるので、
左右の脚で馬の肩を支えるように挟んで「そのまま進んで大丈夫だよ」と
励ましてみる。
はじめのうちは小股のチマチマした肢運びだったので、
脚や舌鼓で推進し前のめりにならないよう心持ち後ろに重心を持ってくる。
安定してきたら、今度は2ポイントで馬場一周。
【山桜】が首を使ってのしのし歩くようになってきた。よし!
■「手綱はできるならダランと長くして軽速歩しましょう」と4%先生のお達し。
馬が元気に速歩できるようになったら、だんだんに手綱を短く。
輪乗りから駆歩へと動かしていく。
その後は、速歩で巻き乗りや3湾曲で内方姿勢がとれるよう練習。
「姿勢がきちんととれているか、馬を見て確認して下さい」
「馬の首が弓、内側の手綱が弦の形になるように」
「もちぇさん、手綱が長い! それじゃ馬になかなか伝わらない」
ほえぇ、なんとなくもどかしい感じがしたが、やはりそうか。
「人の腕は伸ばしたり折り畳んだり自由に使えるけれど、長い手綱は自由がきかないでしょう」
「なるべく自由のきく状態で馬に乗るように」
まだまだ手綱の長さに関して自覚できない。
指摘されると動かしにくいのはそのせいかと納得できるのだが、自分ではどうなっているのかわからないのだ。
■レッスン後半は、2課目の駆歩パートの練習。
短蹄跡中央から輪乗りの駆歩を出して、一周したら蹄跡を回って斜めに手前を換えて、
X点で速歩、蹄跡で常歩に移行。逆手前でも同じ経路をやる。
【山桜】なので駆歩発進もすいと出してくれて、気持ちよく駆歩が続く。
左手前の駆歩で
「身体をもっと後ろに、馬の頚と人の身体が90度以上あくように」
「内方脚はもっと前で使って」といつもの弱点を指摘されるが、
いい調子で駆歩が続く。
「輪乗りに乗せてから駆歩発進するように」
「3カ所は蹄跡に出して輪乗りできるように」といつになく注文が厳しい。
きちんとした図形にはやや難があるが、
今の私には駆歩発進で一度ももたつくことなく、定点ですっと駆歩が出て
駆歩の維持ができて斜めに手前がかえられれば、それで充分。
【山桜】本当にありがとう。
400鞍目は、駆歩はかくありたいと願ったとおりの内容になった。


401/402鞍目 拳の高さと巻き乗り [第11章 初級競技会挑戦編]

 2007-02-05(Mon) 初級クラス83/84 通算401/402鞍目
■冬の寒さを実感することが少ないまま立春を過ぎた。
クラブに通う道すがら、紅梅が七分咲きになっているのを見かける。
いいんだろうか? このまま春になってしまって。
■最近のマイブームは立ち乗り常歩。
鐙を踏む感覚を身体に覚えさせたくて、隙を見てはやっている。
これまで軽速歩がメインの時には、ほとんど気にならなくて
速歩や駆歩の時の鐙をあまり重視していなかった。
ただ足をのせているだけで、外れても鐙上げの要領で困ることがなかったのだ。
しかし、騎手の体重を座面だけで受けていたら馬の背には衝撃が強いだろうなとふと思ってからは、鐙も使って体重を分散させなければと考えるようになった。
速歩や駆歩の時に、鐙にも自在に荷重している感覚を持てるようになりたいのだ。
■本日ひと鞍目は【山桜】
【毒うま】君との2騎部班。ご指導はもったいなくも4%先生。
準備運動では、あっという間に駆歩まで出してそれから本題に入る。
内方姿勢と姿勢の入れ替えがメインテーマ。
右手前はスムースなのに左手前で内側になかなか向いてくれない。
「外向いちゃってますよ、馬のまつげが見えるくらいまで内側向かせて」
「内側向いたら譲ってあげて」
そうそう、向いてくれたのに内側に引っ張ったままだと馬は何を求められているのかわからなくなる。
と、譲ったら譲ったままでたらんとしてしまう私の手綱。
「2、3歩の間でいいんですよ。
馬が内側を向けば楽になるとわかればいいのだから」
はう〜、スイッチを押して動く機械じゃない !!! 
馬とのコミュニケーションなんだ !!!! ということが身体で理解しきれない私。
■さらに「馬の首が落ちちゃっているから、もっと上げて」と注意される。
こりゃあ推進がお留守になっているからだ。
【山桜】なので動かすに困る程ではないが、馬が楽に動ける状態ではないことは明白。
馬も人も楽に動けるようになるためには、もっと集中して馬を感じ取らないとダメなのだ。
■レッスン後半は2課目の駆歩パートの練習。
短蹄跡から一歩入って輪乗りのラインに乗せてから駆歩発進。
蹄跡行進と輪乗りの区別をきちんとつけることを強く要求される。
駆歩が出て止まらず走ってくれればOKの軽い気持ちでいたが、
4%先生は2課目としての水準を充たすべく厳しく注意して下さる。
【山桜】は最も楽に乗れる馬だから、彼に乗った時にきちんとできるようにしておかなければ他の馬でできるわけがない。
輪乗りが膨らみがちなとところで、
「外側の拳は上げないで!」
「内側を開いて、やや上げる感じでもいいです」と声が飛ぶ。
言われた通りやるとウソのようにきれいに曲がってくれる。
「外側の拳が上がると馬の肩が逃げていくんです」
駆歩しながら拳の高さの調整をして馬を曲げて行くなんて、ちょっと前の私にはできなかった芸当である。
■斜めに手前を換えてX点で速歩、蹄跡に出てから常歩に移行の部分は、
速歩に乗れずにバラバラ状態。
これも4%先生から強い調子で注意される。
(すみません、軽い気持ちでやってました…)
(2課目水準を充たせるよう厳密にやらにゃあ、あかん)
■何はともあれ、要求水準が上がって叱られる所は増えたが、
気持ちよく駆歩で走れて、充分満足なひと鞍であった。

■そして、ふた鞍目。
【霧丸】様にお相手を願って、
【アレフ・ゼロ】【アウグスティヌス】と3騎部班。
準備運動では、手綱を伸ばしきって軽速歩。
輪乗りに入って少しずつ手綱を短くしていくと、はやばやと駆歩になる。
やはり【霧丸】では、発進でもたついたり途中で速歩に落ちたりしてくれる。
これが本当の私の実力だから「やっぱりなあ」と妙に納得する。
それでも、速歩でバランスを取り直し発進のタイミングを計って再度駆歩を出せるところまではできる。
(今はそれで充分)
■レッスン後半は各自それぞれの課題の個別練習となる。
「もちぇさんは、駆歩で巻き乗りしてみましょう」
「半径10m だから、中央線までの大きさですよ」
ひと鞍目で〈外方拳は上がってしまわないように、内方はすくいあげるように〉すると馬がスムースに曲がってくれたことを思い出し、いざ挑戦!
駆歩しながらも推進がおろそかにならないよう脚を意識する。
1回目は15m くらいの輪乗りがやや小さくなった円になる。
個人的には途中で速歩に落ちなかったことで嬉しいくらいなのだが、
「ああ、ちょっと大きかったかな〜」と4%先生は馬場の中央よりに立って、
自分の手前で曲がるようにと無言で目安をくれる。
先生をひき殺さないように再度挑戦。
「外方の脚も使って」
そうそう、馬を曲げるには外側の歩幅が広くなるように刺激すればいいんだった。
内側の肩に重心が移るように… 内側を楽にして…
ああ、でも私が内側に傾き過ぎだと馬は走り難いだろうし…
回る中心に視線を向けて意識を集中して…
一瞬の間にいろいろな感覚が流れ込む。
「はい、もう一度!巻き乗り!」
段々輪が小さくなり、巻き乗りらしくなってくる。
「手前を換えて、そちらでも巻き乗りしましょう」
「待機人馬がいるので気をつけて!」
以前なら、ぶつかりそうな状況は避けるに限ると巻き乗りをしなかっただろうに、
(【アレフ】がいるから絶対ぶつからないように小さく巻かなければ)と
敢えて決行してしまう。
【霧丸】や【アレフ】なら驚いたりせず大丈夫だという信頼感もあって、
駆歩で難しいことに飛び込む蛮勇が出てきたのだ。
「わぁお」「さすが【霧丸】」
巻き乗り成功!
■駆歩で拳が下がって安定してくると巻き乗りもできるようになるのだ。
何千回も「拳を回すな」「拳を下げて」と注意されたのは、
こういうことだったのだ。
できるようになって初めて正しい騎乗姿勢の重要性が身にしみる。
■山登りをすると、
森や薮に覆われた道中はどこに至るかもわからず苦しい坂道だけ。
高みに登って初めて自分の来た道筋がわかる。
「言われてもできない!」と逆切れ寸前のおばさんを前に
何万回も同じ注意を言い続けなければならない教官に限りない尊敬の念を抱く。
お若い方々と違って身体が自然に覚えることがない中高年は、
忍耐と愛情と感謝をもって馬に乗り続けなければならないんだと胸に刻んだ。


403鞍目 別の人 [第11章 初級競技会挑戦編]

 2007-02-07(Wed) 初級クラス85 通算403鞍目
■暖かく穏やかな日差しに恵まれる。
去年の今頃に最低気温が-6.8℃日中も0℃までしか上がらないなかで
馬に乗ったことが思い出される。
同じ2月初旬なのに、かくも気候の変動が大きくていいのだろうか、心配になる。
■本日は【毒うま】くん。
軽く動いてくれるので、
「駆歩出せて続いてくれればそれだけで嬉しい」と本気で思っている私には
配馬表にその名前があると「ラッキ〜♡」な気分にさせてくれる。
■常歩していると4%先生が、
「【毒うま】が首をあげてしまったら、どうすればいいか教えておきますね」と
意味ありげにのたまう。
「こうやってね、ハミを右左にして口の中で動くようにしてみて下さい」
「手綱が長いとハミが大きく動き過ぎるので、
短く持って小刻みにしてみてください」
「ちょっとやってみましょうか」
くいくいくい〜
一年前の初級復帰した頃に教わった手綱のお遊びだ。
手綱を交互に引くという動作に目を奪われがちだが、
ハミを馬の口の中ですべらすことで、首を下げてごらんというメッセージを伝えていると教わった。
ただ、練習の為にハミを動かすことを目的にやると
さらに【毒うま】くんの首が上を向いてしまう。
練習だから仕方がないが、むりやりくいくい動かすことに抵抗を感じてしまう。
「突然すうとさがることもありますが、よく見て!下がったらやめてくださいね」
自分のやっていることだけに意識が行くと馬が見えなくなる。
頸の位置はあまり変わっていないように見えたが、
【毒うま】くんは顎を引いて神妙な姿勢になっている。
まだまだ手綱の感覚はよくわからないのが現状。
■ネックストレッチをつけていつもの手綱ブラブラ軽速歩をする。
自分の前後のバランスとリズムだけで【毒うま】くんの走りをコントロール。
前に転がり出しそうな馬に遅れずついていきながら後ろに後ろに引き寄せる。
一瞬のうちにコントロール下に置くことはできないが、
リラックスして馬について行くうちに、ふと、馬が我にかえったように柔らかく大きくゆっくり動いてくれる。
こういう動きをしてくれると本当に楽しい。
「じゃあ、そこから少しずつ手綱を短くして」と4%先生の指示。
手綱に頼らない騎乗をしていると、手綱を持つ感じに違和感が生じる。
何を求めればいいのか?
手綱を弛ませずにつまんでいる感触で、これでいいのだろうか?
■軽速歩で輪乗り、そしていつもの駆歩へ。
輪乗りから蹄跡に出ると常歩をしている人馬に追いつきそうになる。
「内側から追い抜いて下さい」
そんなことできるんかいな? 
輪乗りに入るように一旦内側に向って、
それから「やっぱり蹄跡にもどろう」と向きをかえると無事追い越し成功。
駆歩で車線変更追い越しができるなんて…  うっほほ〜い♡
ここのところ、駆歩のバリエーションが増えて楽しくてしかたない。
■レッスン後半は、軽速歩と速歩を混ぜてどちらも同じような手綱の感覚で乗る練習。
軽速歩をやりながらお尻をつけている回数を2回(トントン)、
3回(トントントン)、5回、7回と増やしていく。
お尻をつけている回数が多くなると速歩している状態になるのだが、
「拳が上がってきてしまいますね」
「軽速歩と同じ手綱の感覚で乗れるようにしてください」と問題山積。
【毒うま】は何かあるとすぐ頭を上げたり、首を落としたりと敏感に反応する。
乗り手のバランスが崩れると途端に気持ちいい速歩から遠ざかるわけで、
その度に軽速歩に戻してバランスの立て直しをはかる。
「もちぇさん、右に首を傾げないで」
あれまっ、やはり右に歪んでいるのがバレてしまいましたか…
気持ちよく座れる速歩を維持してもらう為にも、騎乗者の細やかな調整が必要なのだ。
■その後は、駆歩から速歩、常歩、停止の移行の練習。
ぴたっときれいに決まらず、だらだらとした移行になってしまう。
移行する以前からバランスのいい走りをしていないと
「脚をやや後ろに引いて、お尻を落として、
外方手綱からグッグッと(薬指の方から)握り込んで」
という一連の流れに乗れない。
脚を後ろにと考えただけで腰が浮いてきてしまっているのを自覚する。
駆歩からの移行では、4%先生に秘策を教わる。
「駆歩では外方脚を後ろに引いて走ってますよね」
「だから、準備する時は内方脚だけ後ろに引けば両方揃いますから」
ほうほう、
「輪乗りをしているとどうしても外方手綱が弛みがちになるので」
「外方を強めに握り込めば内側と同じように効いていることになるんです」
何度も練習をして
「ぐっトンぱっ」ときれいに移行が決まったのは一回あるかないか。
■移行の精度を上げるには、普通の駆歩、速歩、常歩をバランスよく元気よく気持ちよく乗っていないとダメなのだ。
ただ何となく乗るのではなく、常にベストの状態にもっていけるよう心を砕かなければ。
〈一瞬でもできたらいい何となく乗れていればいい時代〉から卒業しないと…
■【毒うま】くんレッスンは、サーフボードに乗っているような気分で
OKをもらえないけれど楽しいひと時。
レッスン後、クラブの重鎮といわれる方から声をかけられる。
「鐙が踏めるようになってきましたね、最初見たとき別の人かと思ったんですよ」
「しばらくお会いしないうちにうまくなってきましたね」
いやいや、馬が良いからそう見えるんですよ〜 と謙遜しておく。


404鞍目 2課目経路再び [第11章 初級競技会挑戦編]

 2007-02-08(Thr) 初級クラス86 通算404鞍目
■乗馬を習い出して2年と半年。
学校で言えば3年生の後期に入ったところ。
「よく続いているなあ」と我ながら驚く。
■本日は【山桜】にお相手を願って【チャンドラ・グプタ】と2騎部班。
レッスンの相方は中級の上手な方なので、部班を組むというより
広い馬場を使い分けそれぞれの課題を練習するスタイルになる。
■私の課題は〈速歩でのバランス〉
出稼ぎ前は、駆歩は苦手だが速歩なら大丈夫という気分でいたが
今や、速歩でのバランスが悪くて手綱につかまっている状態に悩んでいる。
「もちぇさん、拳が上がってます」
「速歩の時はふくらはぎでトントントントンと推進して下さい」
これまでの速歩はゆっくりと反撞の小さい中でやっていただけだった。
元気のいい速歩となると、とたんに拳が上がって鐙を踏むどころでなくなる。
「鞍を触っていましょう、拳が下に置いておけるように」と4%先生の声。
駆歩なら「拳が上がってきましたよ」と注意されれば、
肩から腕が上がらないよう脇に紙をはさんだつもりで肘をつけると解決できるのだが。
やはりこれも拳そのものの問題ではなくて、速歩の動きについていけないのが根底にあるのだろう。
重心が上がってこないように、鐙が常に踏めているように精進あるのみ。
■反面、【グプタ】の駆歩が難航している傍で
【山桜】の駆歩を長時間楽しませてもらった。
駆歩しながら、隅角を内側に寄せたり外側に出したり。
これまで駆歩している馬に乗っているのが精一杯だった私には、駆歩で自由に動かせる感覚がとても不思議。
と言ってもコントロールは未熟で、移動ラチに危うくぶつかりそうになったりしてしまうのだが…
長蹄跡を気持ちよく走らせていると
「あと2cm、拳を前に出して馬を楽にしてあげて」と言われる。
手綱が長いと指摘される時のもどかしい感覚は自覚できるようになってきたが、
前を持ち過ぎという感覚はまったくわからない。
手綱の感覚がこれからのテーマになる予感。
■レッスン後半は、2課目経路を回ってみることになった。
運動会以来の経路だがちゃんと覚えていた(馬が覚えていたということかも)
4%先生からは、駆歩パートの始まりで
「馬に輪乗りの先を見せてから、発進させる」
「まだまだ向いてないですよ!」と輪乗りのラインにきちんと乗せるよう注意される。
【山桜】は駆歩が軽く出るので内側向かせようとするだけで、
「はいよっ」と駆歩発進してくれる。
馬なりになってはイケナイのだった。
「よいしょと馬を一歩中にいれてから、それから駆歩出せばいいんです」
「大袈裟なくらいにやって、
それで審判にはちゃんとやっているんだなとわかるんですよ」
最後の速歩でも「もっとふくらはぎで馬のお腹をたたくようにしていいから」と
元気よく走らせるよう言われる。
勢いにまかせたり流れに乗ってなんとなく騎乗してしまうと
先の運動会のような結果になるのだ。
自分が馬を動かしているという強い意識を持たなくちゃ…
■「ずいぶんとリラックスして乗れるようになってきたじゃないですか」
「一つできれば、さらに次を言われるようになって大変だと思いますが…」
とこちらの心持ちを読まれたようなコメント下さる4%先生。
「駆歩が楽しい♡」と浮かれている暇などない!
更なる(速歩での)バランス強化、手綱の感覚の意識付け、馬を動かしているという自覚と課題はつきないのだ。


405/406鞍目 実力の程 [第11章 初級競技会挑戦編]

 2007-02-09(Fri) 初級クラス87/88 通算405/406鞍目
■騎乗日記を書くメリットは、過去のレッスンをありありと思い出せることにある。
特に教官がどのように説明してくれたかの記録が残っているので、
あらためて読み返すと意義深い。
当時、言われていることの意味をほとんど理解できず言葉としてだけ蓄積していたものが今になって「つまりこういうことだったのだ」と身体感覚とつながるようになる。
■最近とりわけて気になるのが〈鐙を踏む〉である。
これまで鐙がはずれたり深くなったりしなければ、
それで鐙を踏めていると思っていた。
でも違うのではないか?と薄々感じる。
「鐙が踏めてませんね」と面と向って注意されたことはないが、
軽速歩で膝から下が前後に揺れているとか、速歩で膝が上がってきてしまうなど
すべて鐙が踏めていない証拠なのではないだろうか。
踏むとは荷重することだから、重さと方向をもったベクトルにならなくちゃいけない。
足を鐙に乗せておくことではない。
しかも自分の重心の真下に踏めないとまっすぐに乗っていることにならない。
まずい、私は鐙が踏めていない…かも。
■本日ひと鞍目は【山桜】
【毒うま】【アウグスティヌス】【ときめき】と4騎部班。
いつものように準備運動が済むと各自課題の個別練習になる。
私と【毒うま】@マダムは2課目の駆歩パート。
少しずつ輪乗りのラインに乗せてから駆歩させることができるようになった。
1回目は内側に入り過ぎて蹄跡接点のない円になってしまったが、
2回目はかなりいい具合。
しかも駆歩から移行した速歩にもなんとかついていけるようになった。
手応えを感じる。
【山桜】様々である。

■ふた鞍目は、お相手を【山桜】か【ベルベットシート】から選んでよいことになった。
迷わず【ベル】を指名する。
このところ軽くスムースに動いてくれる【山桜】のおかげで有頂天になっている感があるので、自分の本当の姿を確認したい気持ちがあった。
■【ベル】は騎乗者の隙をついて内側に入り込んだり、止まってしまったりと私には難しいお馬さんなのだ。
常歩の最初から「やらなくていいならやらずにいたい」という感じの重さ。
馬上で暴れないように心がけるが、平常心で馬の小さな動きをすくいあげていくことができず「いい加減にして!」と怒鳴りつけるような扶助になっている。
「【ベル】には拍車を使った方がいいかもしれませんね」と4%先生のお言葉。
ああ、膝から下が安定すれば拍車も気兼ねなくつけられるのに…
今の私には、拍車があたりっぱなしで馬を楽にさせてあげられないのがわかっているので拍車を使うのがためらわれる。
■いったん馬具庫に消えた4%先生は、調馬索をもって馬場に現れた。
「鐙がちゃんと踏めているかを見てますから」と
まずは〈立って立って座って〉の変則軽速歩から調馬索を回してもらう。
2回目の立つ時に安定して座る時にそっと座れるのは、鐙をどれだけ自分の真下に踏めるかにかかっている。
左側の鐙は楽に踏めるのだが右側がフラフラする。
右だ!右をキチンと踏めるようにならねば。
■次は、鐙上げ速歩。
手綱はぶらぶらでホルダーをもって速歩にのる。
鞍に触れているくらい拳を下げても乗れるバランスを自分で探す。
跳ね上げられている状態ではないのだが、常に一定の位置に拳を置いておく難しさを実感する。
手綱に頼らないでいられるように下半身のバランス強化がさらに必要!
■さらに常歩に落として、
膝から下を後ろに蹴り上げながら常歩のリズムにのる練習。
ブラブラさせた膝下につられて膝が一緒に動いて前に出ないよう、
また膝下が馬体にぶつからないよう後ろ外向きに振るようと注意を受ける。
これまで何度か同じような練習をしていながら今日初めて気がついたことがある。
このエクセサイズは膝下を動かしているけれど、実は股関節の運動なのだ。
脚の正しい位置は、キュロットのダイヤモンド型の膝革が鞍にきちんとあたるように股関節のかすかな内旋が必要なのだが、馬に跨がるとどうしてもカエル足で外に開いてしまう。
意図せずに、股関節から膝まで真直ぐおろしてわずかに内旋できてしまうエクセサイズがこの膝下をブラブラなのだ。よくできている…
膝が前に出ないように真面目にやると股関節の深いところにかなり効く。
「これが速歩でもできるようになりたいですね」と4%先生。
というわけで速歩でも膝下ブラブラエクセサイズに挑戦。
膝を前に出さずにいるのが難しいが、終わった後で信じられない程に
脚がすんなり下に伸びて鐙が自在に踏める感覚になっている。
パジャマのズボンを途中引っかけながらモゴモゴはいていたのが、すぽんと足先が出たような爽快感。
(しかも帰宅後歩幅が異様に広く踏み出せるようになったというオマケ付き)
■下半身が安定してきたところで、調馬索の駆歩に移る。
駆歩を出したら、外方に手綱をまとめて片手手綱にして、
空いた手は後頭部に置いて2,3歩走ったら手はもとに戻すの繰り返し。
片手手綱の駆歩は好きなのだが、自分の後頭部に手を置いた後がうまくない。
いつものように〈何を意図して何のためにエクセサイズするのか〉という説明抜きで練習するので、自分の身体がどう動けばいいのかわからない。
ただ、片手を後ろにやるので身体が後傾しておへそから前に出る型にはまる。
手を動かす途中で馬が駆歩をやめてしまうのは、普段の乗り方に戻ると後傾のバランスが崩れてしまうからなのかもしれない。
普段からおへそから前にでる乗り方をしていれば、片手を後頭部に置いても同じバランスで馬に気付かれることがないのか?
駆歩の調馬索では、速歩に落ちることが多くて難しい。
■調馬索で人馬ともにぐるぐる回ってほぐれたところで、再度馬場を使って練習。
【ベル】はその名の示す通り速歩の乗り心地が良くて、
3湾曲など速歩パートが気持ちよくできた。
そして、最後に2課目駆歩パートの練習。
くう、輪乗りが膨らんで蹄跡行進と区別がつかない。
「そういう時は外方脚を使って!」
これ以上外側には行けませんよと規制するつもりで押し付けると、あら不思議と収まりがよくなる。
以前の「外方拳を下に置いておく」など時と場合によっていろいろな方法がある。
しかし、どの方法がいいのか自分でわからないので教官の一声が頼り。
【ベル】だから、バランスが崩れて脚の位置や力の入れ具合がかわってしまうと途端に速歩に落ちる。
これまでもそうだったが、
特に駆歩で斜めに手前を換える前段になるとご機嫌が悪くなる。
これが、私の実力の程だということ。 やっぱり… がっくり…
■4%先生は【山桜】で上手くいった時の感覚を良く覚えておいて、
【ベル】が駆歩をやめてしまうのは何らかのバランスが崩れている時なので
どう違うのか思い出しながらやってみるといいとアドバイスを下さる。
【山桜】マジックにかかっていい気分だったが【ベル】に現実を見せられて気落ちをしていると「いや、それなりに進歩してますよ」とやさしいフォローが入る。
そうそう、馬場の脇で騒がしくてもヘーきでしたから。
馬よりも物見が激しい私が見ませんでしたから、これは進歩だと言える。


407鞍目 馬の走り難さを感じ取る [第11章 初級競技会挑戦編]

 2007-02-11(Sun)建国記念日 初級クラス89 通算407鞍目
■昨夜降った雨がよいお湿りになって、馬場の砂埃がたたなくなった。
〈一雨毎の春らしさ〉とばかりに梅は見頃を迎え下草にも緑が目立つ。
後もう少しすればウグイスも鳴き出すに違いない。
■年が明けてからの〈駆歩ルンルン気分〉は、
【山桜】という類い稀な馬がいてくれたおかげである。
かつて親の敵のように遠ざけていた彼に報われるとは信じがたい話である。
馬も人も成長する。
続けていたからこそ、今の巡り会いがあるんだなあと感慨深い。
■今日もお相手は【山桜】
【アレフ・ゼロ】と【メルセデス・ムーン】が一緒の3騎部班。
いつもどおりの準備運動と個別の課題練習。
中級クラスのお二人が3湾曲でシンプルチェンジや反対駆歩を練習するなか、
私と【山桜】は駆歩での斜めに手前を換えを重点練習。
前回【ベル】での駆歩が、いつも速歩に落ちてしまった箇所だ。
■輪乗りで駆歩をだし蹄跡に出て、斜めに手前を換えてX点で速歩に落とす。
駆歩を続けてくれることに喜ぶのではなく、
【山桜】が駆歩しながらも走り難そうな感じがないかに意識を集中する。
すると、駆歩発進をするところで早くも彼が戸惑っている感じ。
「ここで駆歩していいんだよね?」とパラパラッと発進している。
内方姿勢をきちんと取ったのを確認しないまま、ハイここからと外方脚で合図を出している自分が自覚できる。
輪乗りから蹄跡に出すところは、どのコースをとるか決めないまま足元を見て走っているので、慌ててコーナーを切ったりしている。
こんなに急カーブなのに応えてくれる【山桜】はよっぽど身体が柔らかいのだと思う。
きれいなラインに無理なく力を伸せて行けないから、駆歩がつまったような感じになって私はリズムに乗り切れない。
つい脚で蹴ったり鞭を使おうとして、大きく身体のバランスを崩しかける。
他の馬なら絶対駆歩をやめてしまうだろう局面なのに【山桜】は耐えてくれる。
長蹄跡で駆歩を伸ばして、ようやく安定する私。
しかし隅角を曲がると次は斜めに手前を換えなくてはと考えたとたん、
内側の手足が緊張する。
本来なら隅角を曲がる手前で歩度を詰めて体勢を整えてから次にとりかかるはずが、
長蹄跡のスピードのままでカーブに突っ込もうとしている。
これはやはり身体の柔らかい【山桜】だからこそ我慢してくれているだけで、
他の馬なら「無理だってば!」と怒るのも当然。
斜めに手前を換え斜線を走る時は、私も馬も安定した気分ですうと速歩に移行できる。
つまり、直線を大きく走る時には比較的安定して走れるのだが
直前に迫ったカーブに対処しきれずバランスを崩しているのだ。
そこを【山桜】はグッとこらえて駆歩を続けてくれるので、なんとか駆歩パートをやりおおせているのが判明。
■再度4%先生のひと言アドバイス付きで、2課目駆歩パートをやってみる。
輪乗りに出した時点で「2つ先のポイントを見て!」と言われる。
やはり足元を見て刹那的に誘導しているのを見抜かれている。
これからどこに行くのかラインが読めていると騎乗者の全身を使って誘導できる。
輪乗りと隅角の区別は【山桜】が敏感に反応してくれるのでOK.
長蹄跡は私が先に突っ込んでいかないように注意しつつ、隅角の手前でいったん歩度を詰めて「そこで次の手前を換える心づもりを!」
慌てないように、馬より先走らないように、しかもしっかり推進もしてどのコースを走るかを馬に伝える。
う〜ん、ここが難しい。
前に力が抜けて行かない駆歩は乗りにくい。
つい自分の身体だけが振り抜けてしまってバランスを崩してしまう。
静かにのるようにと言われることが多いが、できないなあ。
以前、小股の駆歩に気持ちよく乗れた時は馬がもっと起きていたような感じだったけれど…
やはり勢いで駆歩に乗っているだけなんだろうな。
だら〜と伸びたままの駆歩だと私の身体が振り抜けてしまう。
難しい。
【山桜】の驚異の忍耐力でバランスの悪いままでも斜めに手前を変えてくれるので、助けられている現実。
斜線は「お腹を前に!」の声。
言う通りすると馬と私が一つの方向にすうと収束する。
その向う先で速歩に移行。
「そのまま速歩をさせてあげて」「拳は下に置いたまま」
ちょっと前までは速歩に乗り切れずドカンドカンと跳ね回っていたのがウソのように安定してきた。
リズムに乗れていると前肢の動きもわかる。
蹄跡に出る時に外方前肢が出たタイミングで外方拳を握って常歩移行。
やった、うまくいった。
「よかったじゃないですか」とお褒めをいただいて満足。
■駆歩が続いたと喜んでいたものの実は馬にカバーしてもらっていただけ。
特に駆歩を勢いで乗っているだけで、どのように走らせるかの意識がまるでなかった自分にようやく気がついた。
スピードにのせた長蹄跡から斜めに手前を換えのパートは特に細やかに練習する必要がある。
何となく動いているのを良しとしないで、馬が無理なくスムースに走っているかをつねに感じとらないとこの先の成果はないなと反省させされたレッスンだった。


408/409鞍目 どつぼる [第11章 初級競技会挑戦編]

 2007-02-14(Wed) 初級クラス90/Enjoy Riding 通算408/409鞍目
■予報では大荒れの天気になると言っていたのに、細かい雨が降るだけ。
こういう日にクラブに来るのはいつものメンバー。
最近は〈友チョコ〉なる習慣があるらしく、
バレンタインデーのチョコレートを蹄洗場でふるまわれる。
馬には黒砂糖の大盤振る舞い、私はチョコで幸せ気分。
いざ、ゆかん!
■本日ひと鞍目は"愛すべき"【山桜】
朝一番に準備運動を済ませたらしく、蹄の回りには砂がついている。
跨がってすぐネックストレッチをつけたのは準備済みだからだそうだ。
馬のエンジンがかかっていても、3日ぶりの私はしどろもどろ。
来る前にジョギングやストレッチをしてウォームアップしておくべきだった。
レッスンは4%先生に見ていただいて【毒うま】【時鮭】の3騎部班。
■準備運動では、輪乗りで内方姿勢を注意される。
どうしても右に比べて左に向きたがらない【山桜】
ぼんやり輪乗りしていると「外向いちゃってますよ」と声がかかる。
内側向けて、向いたら楽にして、また内側向けての繰り返し。
内方脚で押し出して、私は内側に倒れ込まないよう真直ぐ乗りながら、
円の中心に視線をやってと多くのことを同時にこなさなければならない。
でも、ほんの短時間だが輪乗りのレールにすうと滑り込む感触がある。
と思うと手綱がもどかしい。一瞬のきらめきに終わる。
「3点の蹄跡接点に一歩だけ載せるように」と4%先生の要求水準があがるが、
1箇所できても後はダメなど、きれいな図形に程遠い。
■駆歩は、このところ輪乗りから蹄跡行進と継続時間が長めになってきている。
「まだ続けるの?」という駆歩やめたい病にはならないのだが、
びよんびよんと跳躍する馬に乗っていると息が切れる。
騎乗しながらあれこれ感じつつ騎乗姿勢を直して行くためにには、
どうしてもある程度の時間を駆歩継続したいのだが、
「はあはあ」言っているようでは思うにまかせない。
■自分の身体が前後に振られるのではなく、
上下動していることに注目して意識を合わせて行く。
長い直線を走っているときは楽なのだが、どうしてもカーブで遅くなると馬に合わせられない。
ここは脚や鞭を使ってもっと走れと言うべきなのか?
それとももっと手綱を短くしっかり持った方がいいのか?
よく言いあらわせないのだが、前がスッコ抜けてバラバラになるような感じなのだ。
もっとバランスを後ろにする? 手綱を短く持つべき? 
わからん…
■個別の課題は
本日も〈駆歩で斜めに手前を換えX点で速歩に蹄跡で常歩に移行〉
走りながら意識するポイントについて4%先生からアドバイスをもらう。
これまで短蹄跡に入る前から「次の次に急カーブがある」と構えていて
急カーブを意識しながらも蹄跡をショートカットしないようにと、
矛盾した構えで馬を困らせていた。
「短蹄跡上では隅角の出口、隅角に入ってから斜線の先のポイントをみる」と
順序だてて馬をガイドするように教わる。
また「駆歩での隅角通過は10mの4分円(速歩は6m)なんです」と言われて、
速歩より大きく回ってしまうのを「まずい!」と感じる必要がないのだと
初めてわかった。
■最後は2課目経路
【山桜】の速歩は最初のころより楽に乗れるようになったが、
まだ「手があがってきますよ」と注意が入る。
「元気よく!のんびりするのが一番悪い」と言われるが、
どんどん速歩させると座ってられなくて手があがるし、
バラバラになれば推進どころでもないし、難しい…
入場からx点でピタッと止められず、だらだら常歩続きの停止。
3湾曲も蹄跡接点をきちんと踏めないし、
歩度を伸ばすところもグラグラになるし、
何より左手前駆歩の斜めに手前を換えるところで速歩に落ちてしまうし、
最後の停止はG点の手前でガス欠模様。
ぐわ〜ん、できない!
ぞぞぞっ、気にして練習すればするほどできなくなる泥沼に入ったか?
「やればやるだけ細かいところを注意されますからね」と
いつものフォローをいただけるが、内心おだやかでない私。

■このまま終わらせると泥沼に沈み込む悪夢をみそうだ。
と、気落ちしているところに「もちぇさん、もうひと鞍乗ります?」の声。
「そりゃもう、乗せてもらえるなら是非!」
ふた鞍目は【霧丸】
障害馬の【ムーン】と2騎で、お楽しみ騎乗会となった。
■レッスンが始まるまでのわずかな時間に前乗りをして下さる4%先生。
(なんだか横方向の運動が多いようだが)
乗り替わると既にエンジンの回転数はかなり高い。
そこに「手綱ブラブラで軽速歩しましょう」の指令。
いやっほー!
ルーズレイン高速運転って、大好き♡
肩の力が抜けて馬と一緒に走っている実感がわく。
■「じゃあ、輪乗りに入って手綱を短くしていきましょう」
「馬がだんだんまとまってきますから」
今年のはじめの頃は、
輪乗りが苦手で馬がまとまるという感覚がわからなかったが
内方姿勢をとるように働きかけていくうちに、
馬がするりとレールにはまるような感じでおとなしくなるような気がする。
しかも、口が手前に来て手綱がどんどん短くできるような感じ。
ばらけたり、まとまったり。
なんだか面白い感覚。
20m×60m の馬場で端から20mの輪乗りを2周ずつして輪乗りを換えていく。
それから、20m輪乗りの手前を換えを連続して8の字を描く。
この時は「一瞬で姿勢を入れ替えて馬の姿勢を真直ぐにしないで」と説明されるが、軽速歩で乗っていると「タンタンツートントン」とどうしても1拍余分に入る。
「タンタン、トントン」と動いてもらうまでに何回か練習を要した。
■「今度は、隅角通過をやってみましょう」
「隅角は6mの巻き乗りをするつもりで」
「突き当たりのラチの根本が一馬身(3m)先に見えたところが隅角の入り口」
説明してもらいながら、これまでとんでもない感覚でいたことに気付く。
馬の頭が軌跡を描いていたつもりになっていた。
違う、大違い!
馬の肢が巻き乗りのラインを描いていたのだった。
気を取り直して、馬の肢が通るように速歩で隅角通過する。
「常歩と速歩は6歩で抜けるようにしましょう」
「はい、123456〜♪」
馬の頭感覚でいたので、カウントが2拍ほど遅れて感じられる。
馬の肢がどこで隅角に入り出たのかわからない。
「これを隅角でないところでも、右に直進、左に直進とやってみましょう」
6歩のカウントはそれとなく合うのだが、出入りのタイミングがいまひとつ。
■「今度は駆歩で、隅角は10mの巻き乗りの大きさで4歩でいきましょう」
よっしゃと駆歩を出すが、あれれ…
ガタンガタンの大暴れの駆歩になってしまう。
出稼ぎ明けの駆歩では最悪のでき、隅角どころではない。
「拳がものすごく動いているようです」と注意される前に自己申告。
■というわけで、以降は静かに駆歩に乗る練習。
「馬の首に手を置いていいから」と言われて、思わず立ち乗り駆歩をする。
思い出した、2ポイント駆歩って気持ちよくて大好きだったのだ。
立ち乗りから静かに座ればいいのだ。
だが、馬に気がつかれずに座るのは難しい。
まずは速歩の2ポイントで、そっーと3ポイントに座るところから練習。
静かに座るために腹筋背筋、内股の筋肉総動員。
手綱のテンションを変えずに乗るのが大切。
うまくできたところで、再度駆歩に挑戦。
立ち乗り駆歩サイコ〜♡ と楽しみつつも
筋肉を総動員して静かに腰を降ろし、前傾姿勢から正しい姿勢に戻す。
手綱の感触が変わらないようそうっとそっと。
ようやく目指すべき駆歩の騎乗姿勢がとれる。
うむ、なかなかよろしい。
■ひと鞍目をご一緒した方が、
「楽しそう、こんなレッスンなら私も乗れば良かった〜」と声を上げる。
ルーズレインでの軽速歩や立ち乗り駆歩を広い馬場で満喫させていただいた。
ありがたや、ありがたや。
命の洗濯になった。


410/411鞍目 ハイテンション [第11章 初級競技会挑戦編]

 2007-02-15(Thr) 初級クラス91/92 通算410/411鞍目
■びゅーびゅー風が吹いても日差しは暖かい。
出稼ぎで休んでいたせいか、冬の乗馬を味わうことなく春がきてしまった。
■本日も"ありがたく"【山桜】のお世話になる。
ひと鞍目とふた鞍目を続けて彼に乗る。
レッスンの内容は、基本的なことの徹底。
輪乗りや3湾曲の図形をどう描くか目印となるポイントの確認。
駆歩から速歩への移行など。
特にふた鞍目では、駆歩での隅角通過の練習を重点的に行う。
カーブでの駆歩苦戦を4%先生はお見通しのようで、
「頭を後ろ!肩も拳も前に出さないで」
「馬が引っ張ってくれるのを感じて」と声をかけて下さる。
ますますもって、駆歩で自分の身体が振り抜けてしまうのを感じる。
「もっと後ろにどっしり構えていればいいのだから」
「内方脚はもっと前で使って」
「内側のつま先が一番前!」
「脚でつかまっちゃってますよ」
駆歩を続けてくれる【山桜】だから、指摘を受けながらあれこれ修正できる。
これほど有難い馬が他にいるだろうか。
あともう少し、もう少しでつかめそうなのだ。
だから「辛抱しておくれ、お願いだから」と馬に懇願する。
隅角は4歩でぬけるようにと指示がある。
が、12345ぐらいのカウントになってしまう。
数え始めるポイントが違うのか? それとも、
歩数が多いということは大きく浅く回り過ぎなのか?
それとも小股の駆歩になっているのか?
よくわからない… 
ただ、隅角を曲がる時に歩数を意識するのはいい経験になる。
■ふた鞍とも、レッスンの最後に2課目経路を回ってみる。
「2課目はとにかく元気よく動かすこと」と厳命されているので、
待機馬場にいるときからテンションをあげることに留意する。
【山桜】は停止の状態からでも、エンジンの回転数がすうとあがってくれるので心強い。
(【アレフ】や【ベル】だと再度テンションをあげるのに一苦労するのだ)
特にふた鞍目の時は、経路を回るのが2番目だったこともあり
競技会の待機馬場にいるつもりで準備。
【山桜】が向きたがらない左手前の輪乗りで内側を向くように働きかけたり、
先行者の経路が駆歩パートに入ったところで右手前の軽速歩にてエンジンを踏み込む。
手綱にグイ〜ンと気持ちよく力がかかってきたところで、いざ!
■経路は、いつになく元気よく入場できる。
斜線歩度を伸ばすところも感触がいい。
3湾曲も蹄跡を1歩踏めている。
馬が「いつでもいきますよ!」と敏感になっている雰囲気。
「あせらずに行こうね」心の中で唱えながら速歩で蹄跡にでると、
期せずして4%先生からも「ここは少し抑えて」の声がかかる。
「ここを詰めておけば長蹄跡で自然に伸びますから」
ううむ、緩急のメリハリだな。
背を起こしてちょっと手綱を固く持つようにする。
隅角を過ぎて馬がまっすぐになったところで、
トンと合図して手綱をふわーと許すと、一瞬駆歩になる。
「違う、左右同じだよ」と手綱を握るとすんなり速歩。
いつもエンスト寸前で走ることが多い私には、
離陸するような軽々とした駆歩発進がでることに別の意味で感激。
テンションが高いと小さなブレも馬に伝わるのだ。
敏感で暴走ぎみという状態とも違って、
「で次は何?何?」というこちらに食らいついてくるような敏感さなのだ。
■常歩パートでは歩くことを大切にする。
「少しずつ手綱の伸ばして」
「伸びるならさらに」
「馬の首がどれだけ伸ばせるかを見られているといって良いですから」
馬の口がハミを追って下に伸びていく状態を初めて実感した。
手綱を2cm,5cm,10cmと繰り出していっても手綱の張りが保っていられる。
これ以上伸ばすとだらんとするかもと感じられるところでやめておく。
「蹄跡に入る前に手綱を手繰って」
「隅角通過は手綱でしっかり」
「次の輪乗り駆歩の準備、まだ我慢させて〜」
くう、馬の先に出られてしまった。
とは言え、他のところでは馬まかせにならずに駆歩できた。
長蹄跡で駆歩歩度を伸ばすところが一番気持ちいい。
■常歩でc点から速歩をだすところで、再び一瞬駆歩になる。
「【山桜】は駆歩の扶助に敏感なので、左右同じに使って速歩とわかるように」と注意をいただく。
最後の半巻き乗りから中央線に入るところは、X点をオーバーランしないようにしっかり内側を向かせて細長いカーブを描くようにするが、手間過ぎた。
いつもG点の手前でエンストしてしまうので、今日は中央線を止まらず行進するつもりで速歩を続ける。
そして、いきなりに近い感じで停止。
よしよし、G点に近い。
「これまでで一番よかったですね」と4%先生から講評をもらう。
【山桜】がとてもよく動いてくれたからなのだ、感謝♡
■今日は馬が機敏に動いてくれる状態を体験できた。
こういうテンションをいつも維持できればいいのだが、
こればかりは〈時の運まかせ〉レベルの実力しか持ち合わせていないのが残念。


412/413鞍目 上にあがる [第11章 初級競技会挑戦編]

 2007-02-16(Fri) 初級クラス93/94 通算412/413鞍目
■鞍数を増やせば上達するとは言い切れない。
レッスンは、騎乗する馬の調子や部班の人馬の取り合わせで様々に変化する。
こうしたいと願う通りにならないからこそ、巡り合わせを求めて数を増やすしかないのだと考えている。
「どんな練習をすればどう変わるのか?」を自分で実証してみたいと思って、
今は〈可能な限りたくさん乗る〉を実証実験中。
3日連続で2鞍騎乗をしたら体力消耗。
2日目の夜には弱音を吐きかけ、今日は身体を引きずるように帰ってきた。
これまでの筋肉痛とか心理的な圧迫感とは違うのだ。
まるで洗濯機に放り込まれたような様々な動きにさらされて、
その動きを自分で消化しきれない、そういう不快感なのだ。
■本日ひと鞍目は"愛馬"【山桜】と4騎部班のレッスン。
【アウグスティヌス】【アレフ】【毒うま】と一緒に走る。
このレッスンでは、蹄跡行進で速歩、常歩、駆歩をいつになく続ける。
速歩では〈拳を動かさない〉がテーマ。
肘を固定して腕を動かさないつもりになっていても、
「拳は鞍につけておきましょう」とダメだしが出る。
これも駆歩と同じ原理だ、肩から腕が跳ね上がっているわけだ。
〈脇をしめて肘を引いて腰の横におく〉と
かなり拳が静かになってきたではないか。
結局、お経のように何千回も唱えられてきた原理原則にたどりつく。
先日立ち読みをした本の中に、
「物を持ったりぶら下げる時は、小指薬指で持つと自然と脇がしまる」とあったのを思い出した。
手綱を持つ時は伏せ拳にならないようにして、
小指薬指の感触を常に意識すると一緒に脇もしまるということか?
正しい騎乗姿勢はどこまでも合理的らしい。
■常歩では、ふくらはぎの感覚をいろいろ試してみる。
馬体を横方向から押そうとするとどうしても踵があがってくる。
鐙を踏み込んで膝下をすりおろすように押してみる。
膝下が後ろに流れがちなので「脚をもっと前で使って」と注意された時は、
くるぶしからすりおろすようにやってみよう。 
など、ぼんやり考えていると、
「馬が首を伸ばせるような練習もしておきましょう」とアドバイス。
経路中と違ってノンビリ常歩をしているだけでは、手綱を繰り出しても【山桜】はついてきてくれない。
すぐにブラブラになってしまう。
元気よく、それでいてリラックスしている状態って難しい。
■駆歩は、続けてくれる【山桜】に感謝しながら静かに乗る練習。
だが、できない〜
私の身体は「もっと走ってくれればついていけるのに」と訴える。
「ええい、ままよ」とついに、脚!そして長鞭!
うわぉ【山桜】の駆歩が上にあがった。
ぐわっと前に飛び出される覚悟で鞭を使っただけに、上にあがったのに驚く。
おお、この振幅なら乗りやすい。
メリーゴーランドのお馬ちゃんだ!
駆歩での乗りやすさにおいて推進は大切なのだと実感したのだが、
どこをどうしたら推進になるのか、よく分からない。
「内方脚をもっと前で」「外方脚はそんなに膝から跳ね上げないで」と注意されるのは、まだまだ脚でしがみついているから扶助として使えてないのだろうな。
■最後に部分的な経路の練習。
軽い気持ちでやると輪乗り駆歩に一歩目からのせられなかったりと雑になる。
いつもきちんとやらなければ、本番でやれるわけがない。
練習する意識を変えていかなければ!

■ふた鞍目は【霧丸】さま。
水曜日と同じメニューのレッスン。
ルーズレインの軽速歩は、さらなる高速走行を楽しむ。
鐙を踏む感覚に安定感をもてるようになったので、20m×60mの馬場をどう走っても気持ちに余裕がある。
■そして、メインの課題は〈駆歩〉
片手手綱にして、
手綱を持った手を馬のき甲に置き、反対の手は頭の後ろを押さえて3カウント。
拳を上げず前傾をしないで、自分の体重を馬に伝えていく姿勢がとれれば、
何の雑作もなくできることらしい。
が、拳があがったり頭をさわるのが一瞬だったりと不安定。
とくに左手前では、鞭を持ったままの手を頭の後ろにもっていくと
異様に加速する【霧丸】
なんだか速いなあと思いながら2、3回繰り返すうちに更なる加速。
ドレサージュアリーナをものすごいスピードで走るうちに
「鞭を持ったまま手を挙げたからです」と解説する4%先生。
そうだった【霧丸】は鞭が大嫌いだったんだ。
「何も気付かずに長鞭を振り上げていたなんて、ごめんよ」
ちょっと馬がパニックになりかけている感じがする、私が悪い。
長鞭を落として、軽速歩常歩に。
さすがに練習馬の鑑とたたえられるだけあって、すうと落ち着く【霧丸】
申し訳ない気持ちと鞭を意識していない自分の愚かさガックリくる。
■それ以降も練習を続けたが、
鞭がなくても片手を上げるだけで加速しようとする【霧丸】
「なんだか馬に信用されなくなっちゃったな」という空気が漂い始める。
駆歩発進も一度で出なくて、速歩を無理矢理止めて再発進と
馬に申し訳ないことばかりが続く。
こうなると、気弱な私は後ろ向きな気持ちで馬に乗るようになっている。
「もうすこし駆歩の騎座が安定するようになれば」と
一生懸命解説してくださる4%先生にもなんだか申し訳ない。
■これまでで最も駆歩騎乗時間が長くて、
スピードも申し分なかったレッスンだったのに残念な気分。
自分の技術的な未熟さもさることながら、
精神的な面での未熟さも問題視すべきことなのかも。
「きゃあ〜こわ〜い!」の段階は卒業したが、
失敗を引きずって切り替えのできない騎乗者も、馬に信用されないのだ。
〈つねに平常心〉〈一瞬一瞬を大切に〉がこれからの私のテーマだな…


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