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第4章 再び駆歩練習編 ブログトップ
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145鞍目 A点から駆歩 [第4章 再び駆歩練習編]

 2005-06-06(Mon) 再出戻り駆歩クラス22 通算145鞍目
■梅雨入り前のまぶしい太陽。今日のお相手は【毒うま】君。
雨で馬場が悪くなっているためか、いつもの駆歩クラス用の丸馬場ではなく、
ドレッサージュアリーナを3分の1に区切った馬場でレッスン。
■前回の【毒うま】君に騎乗した時は、あまりの軽さにドキドキ。
駆歩急発進や加速に緊張して、鎮静のための並足を何度もしてもらった。
『勇気がくじけてまた固まってしまうかもしれない、だが今日ではない!
今日は戦う日だ!』
とばかりに意地をみせレッスンへ。
■ところが不思議と好感触。
駆歩発進も、内方脚で馬エンジンの回転数が上がるのが感じられるため、
焦らずに外方で合図を送れた。
速歩になってしまっても【霧丸】さまで予習済みなので怖くない。
駆歩維持は、7割のでき。
教官に姿勢や脚の位置を注意されるととたんに【毒うま】君が速歩におちる。
きっと気持ちがそれてバランスを崩してしまうからだろう。
先週のマダムのアドバイス「息をして、お先にどうぞ」を心がけていると駆歩が続いてくれた。
右の内側に乗る傾向にあるらしく、何度も右肩をひいてと注意された。
■今日のハイライトは、
【毒うま】君と仲良く運動できた証拠の「A点から駆歩」がピタリと決まったこと。
自分の合図でフワッと発進ができた。ん〜気持ちいい。
駆歩のリズムにも乗れて、上体もあまり揺らさずにすんだ。
■ドレッサージュアリーナなので、速歩の巻乗り手前かえと運動の種類も多くて、満足♡

■速歩で運動すると座骨がどんどん前にすべっていく。
ふくらはぎをちゃんと付けていないこともあるが…
教官によると、クラブの練習鞍は古くて固くなってしまい鞍つぼも消失ぎみ。
乗り心地が悪いのは仕方ない。そろそろMy鞍を考えたらどうですか? と勧められた。
■ん〜高額な出費になってしまうが、鞍がよければ騎乗が楽になるのはわかるだけに悩む。


146鞍目 タコメーター搭載馬 [第4章 再び駆歩練習編]

 2005-06-07(Tue) 再出戻り駆歩クラス23 通算146鞍目
■久しぶりに午後の部に参加。
お相手はベテランだけどあまり駆歩クラスには顔を見せない【杏爺】
先月彼は、県大会の馬場馬術競技出場のために毎日経路をまわっていたが、
今日は、私の駆歩練習におつきあいいただく。
■以前ビギナーで騎乗した時は、言う事をきいてくれるとってもいい子(爺ですが)
今日は超重い。並足から前に出ない。速歩にしてもちょっと気を抜くとすぐ減速。
ここでいい加減に流してしまったら後の駆歩に響くと考え、汗だくで脚を入れる。
すると、氷が溶けるようにだんだんとスムースな走りになる。
あきらめないでよかった。(出戻りクラスでさんざん脚の使い方をレッスンしたからね)
■軽速歩でさらに追うように指示される。
高速軽速歩は、下積み生活が長かったせいで平気。
気持ちよく「そらそら」と追っていると、ふっと駆歩になる。
初めての経験。
合図した訳ではないが【杏爺】の転換速度を超えたからかな…。
そのまま駆歩にのる。無理がないので気持ちがいい。
■ある程度走ったら、いったん並足まで落として再度駆歩発進。
並足、速歩のうちから内方の脚を強めに使うように言われる。
すると発進もふわっとでるし、駆歩維持のための脚の反応もいい。
これまで発進に失敗すると「内方の肩に鞭」と指示され、てっきり懲戒の意味だろうと
遠慮気味だったのだが「内方の合図に注目するように」というニュアンスもあるそうだ。
今日のように内方の脚にしっかり反応している時には、鞭はいらない。
■【杏爺】はエンジンの回転数の上がりが、これまでのどの馬よりもわかりやすい。
首がすうと上がって馬体が縮んだようになる。
逆に駆歩が速歩に落ちそうになる(回転数が下がる)のは、
くびから体全体が前のめりに伸びて行く感じになる。
タコメーター搭載馬の【杏爺】
おかげでいつもよりも早めの脚の合図を入れられて、駆歩維持が成功。
ああ、楽しかった♪

■これまで脚で合図すると〈歩き出すor速度が速くなる〉という実際の動きでしか
その効果を感じられなかった。
しかし、速度は上がらないが〈馬のやるぞ〉という緊張感=馬エンジンの回転数アップという
効果もあることがわかった。
回転数の少ないところで、いくら蹴ったり鞭を入れたりしても効果が薄い。
かえって馬の興奮をさそって暴走したり、人馬ともに徒労感にさいなまれたり。
馬と気持ちよく運動するには、馬エンジンの回転数を上げることが大事なんだわ。
■【陛下】【主席】【杏爺】ベテラン馬のおかげで、またひとつ乗馬の奥義を手にした。
(と思う)


147鞍目 進めエオルの子らよ! [第4章 再び駆歩練習編]

 2005-06-08(Wed) 再出戻り駆歩クラス24 通算147鞍目
■乗馬が上手くなったらやってみたい事があった。
『ロードオブザリング 王の帰還』にでてくるローハンのセオデン王の真似。
片手に剣をかかげ、駆け足する馬にまたがって
「Ride for Ruin and the World`s Ending !! 」と絶叫する。
(破滅に向かって、この世の終わりにむかって駆けよ!)
この絶望感と高揚感の混在したかっこよさ。

■今日もお相手は【杏爺】 駆歩シンプルレッスン
昨日のような高速速歩まで追うことはせず、普通の速歩でウォーミングアップ。
駆歩発進は問題なく出てくれる。
■課題は「駆歩の反撞の抜き方」
駆歩時の緊張もかなりゆるんできて、ガッコンガッコンと揺れることはなくなった。
しかし、まだまだ膝ではさみ込む感じがあり、上半身を静かにさせて馬の動きについていくのができていない。
■駆歩の維持に苦労しなくなったので、
今日は「走りながら外方に手綱をまとめ内方の腕をまっすぐ進行方向に伸ばす」練習。
走りながら手綱の調整をしたり鞭を持ち替えたりと結構どきどきする。
ベテラン【杏爺】だから安心だが。
肘もまっすぐに進行方向にスックと伸ばすのは、思ったより難しい。
グリコ先生によれば、
「馬の推進力は後肢で生まれて前肢に伝わって行く。人はその真ん中の胴体に跨がっているので、馬の力の流れを途中で遮っちゃいけない。」
「腕がまっすぐに伸びないのは、〈進行方向に向かって移動するバランス〉をさえぎる無駄な動きがあるから」
「後ろから前へ」
確かに、腰の後ろ側から肩甲骨の間をへて腕に抜けてゆく力の流れが感じられる。
でもこれって、馬にとっては後ろから前なんだろうけれど、
騎手にとっては、下から斜め上へのループ状の動きのような気がする。
どうなんだろう?
■はじめはドキドキだったけれど、
慣れてくると「これって『進めエオルの子ら』の練習になる♡」
名セリフを絶叫するところまではいかなかったが、気分はすっかりセオデン王。
破滅にむかって進め!でありました。


149鞍目 ホルターをつかむ [第4章 再び駆歩練習編]

 2005-06-13(Mon) 再出戻り駆歩クラス26 通算149鞍目
■以前、身体をこわばらせて力なく微笑む私に、クラブの教官達は同情してベテランの穏やかな練習馬を選定してくれていた。しかし「駆歩気持ちいい〜」とはしゃぐ私に、そろそろ教育的配慮が下るのは時間の問題だった。
■今日のお相手は、走りたがり屋の【グリ】 
【グリ】との思い出といえば、ビギナークラスで最速速歩に「ひい〜」と冷や汗をかいたり、出戻りビギナー時代には〈手綱を引いたり前傾するとより加速する〉彼に、手綱を伸ばしたままでの軽速歩の練習をさせてもらった。 
〈安定した姿勢で騎乗しないと加速する〉キャラは、「怖さ」を「楽しさ」で薄めつつある今の私にちょうどいい先生なのかもしれない。
■駆歩シンプルレッスン。
始業時はやや重。鞭も使って前に出す。
彼とは、まだコミュニケーションがよくとれていない感じ。
「私の言いたいことわかる?」
「ううん、何か言いたそうなのはわかるけど…」
しっくりこないまま、駆歩発進。
うへっ、失敗★   激走速歩 !!!
ここで手綱を引いてはいけない馬。
「手綱を緩めて、長めに持ちましょう」の声。
さらに、「速歩から駆歩出していいから!」
「このまま速くなれば自然に駆歩になるから!」とフォロー。
■頑張る私に「絶対駆歩にするんだと強く出て!」
「気持ちで負けちゃダメ !!! 」と檄が飛ぶ。
4月の時点では、ここでブレーカーが落ちて「もうダメ〜」としがみついていた。
でも、重ねた鞍数は身を助ける。
速歩をおって駆歩に移行するのは【杏爺】で経験済み。
速歩の反撞より駆歩の反撞の方がずっと楽。
そして〈自然に〉ホルターをつかんでました。
反撞がきつい時は〈知らずに〉軽速歩。
自分が最も安全に騎乗し続けるための行動をとっておりました。
■最速速歩から、駆歩発進。
ふわっと気持ちいいものではなく、ジェット戦闘機が飛行中にスクランブルで急旋回、急加速したような発進。
ヘタです… こんな発進しかさせられないなんて。
【グリ】の駆歩は左右にぶれるから乗りにくいと評されるけれど、
ベテランの静かで落ち着いた駆歩にくらべて、グワーンぐわんと伸びるワイルドな感じ。
発進はスリリングだけど、好きです、この駆歩。
大きなうねりなので、かえってついていきやすい。
■今日は、パニックにならずなんとか生還したということが成果。
これで、いいのよ。 今のわたしには…


150鞍目 静かに駆歩 [第4章 再び駆歩練習編]

 2005-06-14(Tue) 再出戻り駆歩クラス27 通算150鞍目
■昨日の【グリ】スクランブル発進から生還した私に待っていたのは、
【杏爺】の〈人馬の動きを感じるレッスン〉だった。 ほっ♡
■跨がった瞬間に違和感を感じる。
鐙が短くて左右差があって下半身が不自由な感じ。
鐙の長さは調節済みなので、グリコ先生に直訴する。
「鞍が曲がっていたり、脚のどこかおかしいところはありませんか?」
■鐙を脱いで自然に脚をたらした状態で、左右差を見てもらう。
問題なし。
ついで、上半身をまっすぐに立てる。
頭の重みが肩・肘・股関節へと上から下へストンと落ちるようにと注釈付き。
両方の腿をわずかに持ち上げて、座骨が鞍にあたるのを確認する。
鐙をはいて姿勢を保ったまま並足。
教官は真後ろからチェック。
「ああ、ちょっと左に傾いているかな。右の座骨に荷重してる。左の骨盤が前に出てる。」
わずかに左を前にして斜めにかまえているらしい。
私は軸足が左なので、左足にのって右足を斜めに開く”休めの姿勢”を無意識にとることが多い。
んー、普段の癖が出るなあ。
■今日はみっちり姿勢と動きのレッスン。課題は「両方の座骨をしっかりつける」
開始時の違和感は、結局左の座骨が浮いていたためらしい。
座骨がコンセントのように2つそろってしっかりと鞍にはまると脚が自由になった。
■左右の座骨を感じながら並足。
座骨の先に馬の肢がついているように歩く。うんうん、4本の脚が動いているぞ。
■速歩。移行の合図でちょっと脚に注意が向くと、すぐ座骨が浮くのがわかる。
座骨がおしりの肉に埋もれてわからなくなってしまう。
「リラックス。頭の重みが真下にストン。」といろいろやって座骨発見!
■鞍に座骨がコンセントのようにはまると、
ふくらはぎが馬体にくっついて、つま先が丁度いい具合に鐙に乗っている。
上半身は、水上スキーの体勢で肘から手首が前後に軽く動く。
みぞおちからおへその下までは、伸びて張っている感じ。
速歩の上下動と一緒に自分の腹筋が伸び縮みしている。
これって、古い座布団を2・3枚重ねた上で身体を上下に揺すっている感じ。
おしりはまったく跳ねない。
【陛下】のレッスンの時にもこの感覚があったけれど、今日は持続時間が長い。
■速歩の歩度を伸ばせと言われて、また「えいっ!」と力むと座骨消失。
今度は左の座骨が見つからない。すると、跳ね出す。ポン、ポン、ポン。
以前は、跳ねても同じところに着地できていればOKという感じだったけれど、
古座布団の感覚を味わった今となっては、何としてでもコンセントを差し込むぞ!
ようやく伸ばした速歩でもできるようになってきた。
歩度が伸びると無意識に手綱を短く持ち替えていた。
「それができれば、いいです」とグリコ先生。
肘が前後に軽く動かせるので、馬の首が起きてきて手綱が緩むと人間の方も気持ち悪くなる。
自然に一定の張り具合を求めてしまう。それが馬にとっても、気持ちいいことになるらしい。
軽速歩・速歩の移行でも一歩目からコンセントをと要求水準が上がる。
■「はい、停止」と言われて、いきなり座骨が行方不明。
実は私、停止が一番ヘタ。
自分でもわかっていただけに停止時にコンセントが外れる現実を突きつけられてショック。
ああ、こうもあからさまに座骨が浮いているのね。
今後は停止も課題にしなければ。
■と、ここまで準備しておけば、駆歩発進は苦労なし。
駆歩時の姿勢も、前々回の股関節の動きをさっそく再現。
まだまだ、振られてしまうことはあるけれど、上半身がすうと静かに収束する時が来る。
肘もちゃんと脇に付けたまま、まっすぐでいられる。
これまで、タらラン、タらランと駆歩の動きに振り回されながら乗ってきたのに
今日初めて「あっ静かに駆歩してる」と思えた。
また、輪乗りの時はひと駈けごとに違う風景が止まって見えるというのも実感した。
「ひやあ〜」と回りの景色が流れて見えたのは、私がブンブン動いていたからに他ならない。
■座骨コンセントのおかげで、今日のレッスンも落ち着いたいいレッスンだったと
【杏爺】にほめられた。
グリコ先生にも「初級にもどってもいいですよ」「(私の気持ちが)大丈夫だと思えれば」
と言ってもらえた。
「嬉しいな!嬉しいな〜! ようやくここまで回復できて。」
でも、まだまだ居座ります。駆歩クラスの奥義を究めるまでは。



151鞍目 一進一退 [第4章 再び駆歩練習編]

 2005-06-17(Fri) 再出戻り駆歩クラス28 通算151鞍目
■あ"〜 がっくり… 今日も早退してしまった…
■前回、座骨コンセントを差し込むことを覚え気持ち良くペガサスに騎乗したのに、
今日はスリル満点ジェットコースターになってしまった。
■お相手はおなじみ【杏爺】だったが、私の苦手な状況がそろっていた。
駆歩シンプルレッスン。2騎部班。
準備運動で、やや重い【杏爺】
連日の雨でぬかるんだ馬場に「あそこは滑りそうだからヤダなあ」と躊躇する私。
せっかく動き出した【杏爺】に「そっちじゃなくてこっちを通ってよ」とあれこれ要求すると
「ええ? 何どっち行くんじゃ? このまま真直ぐ進めと言っておっただろう」と
混乱する馬。
ああ、だめた。彼のやる気をそいでしまった。
■今日の教官は、「じゃあ【杏爺】は後ろについて。彼は前の馬を焦って追いかける癖があるから、手綱を短めに持って心の準備をしてね」と恐ろしいことを言う。
■後ろに入ると、いきなり焦る馬。座骨コンセントどころの話じゃない。
軽速歩までなら、座るタイミングや手綱でなんとかなった。
しかし、
前の馬を追いかけて走る駆歩は、いやなものです。
勝手にグワッと加速したかと思えば、前のめりで小刻みにリズムを刻む。
近づきすぎて急に減速。
「落ち着いて。私の言うことわかる?」と合図を強めにして停止させ、
馬間距離をあけると「いかん、置いて行かれる!」と再加速。
騎手が怖がって前傾姿勢になるとだけは避けようと「お先にどうぞ」呪文を唱え続ける。
背を起こして手綱を押さえながら、すこしでも落ち着いたそぶりが感じられたら
手綱を緩めて馬のリズムに合わせようと努力する。
わずかに【杏爺】がこちらの声に耳を貸してくれて、
手綱を持つ手が楽になり走るリズムに乗れる時があるが、
隅角に来たり、前の馬が止まったりと状況が変化するとすぐに私のことを忘れる【杏爺】
■「はい、並足〜!」の号令に「はあ〜、助かった〜」
何も知らない時代は、追いかける駆歩でも平気で乗っていられた。
かえって自分で合図しなくても駆歩発進し維持してくれるので、楽だった。
しかし馬なりに走られて落馬した経験から、馬が騎手を無視した状況を強く警戒するようになってしまったのだ。
■「はい、では」と教官がいったとたん、私の心臓が騒ぎだした。
「もうダメ、次を闘う気力がない…」と思ったとたんクラクラっと来た。
自律神経がオーバーヒートした模様。
情けないけれど途中退場でありんす。
■まだまだ、馬が焦ったり怖がったりした時にそれを凌駕する影響力を持つことはできない。(当たり前か…)
人馬双方が落ち着いて集中できた時に、フワッとした移行ができたり座骨コンセントがきちんとはまったりするだけだ。
人馬ともに集中できる条件なんて、今の私には天候や馬・人のコンディション次第で
運を天に任せているようなもの。いかんともしがたい。
■レッスンの後半は、もうひとりの騎乗を眺めて過ごした。
「いいなあ、怖いものが無くて乗っていられるなんて」
エデンを追放されたイブの気分でいたら、教官に声をかけられた。
「もちぇさん、上手になりましたね。前ならしがみついていたのに、ちゃんと乗れていた…」
先生、わかっていただけました? 
「並足になるまではと頑張ったんですよ〜」
でも自律神経がオーバーヒートするヘタレ者ですがな。
■バランスとリズムの整った駆歩になら乗れることがわかった。
そうでない駆歩でも、なんとかしがみつかずに乗れることもある。しかし長時間はもたない。
これからの課題は、悪条件の時にどれだけ冷静に対処できるかだろうな。
経験を積むしかない。




152鞍目 乗り心地の差 [第4章 再び駆歩練習編]

 2005-06-20(Mon) 再出戻り駆歩クラス29 通算152鞍目
■蒸し暑い!! 馬装しているだけでじわりと汗がでる。
雨が降っても嫌だけど、晴れてもつらい季節。
■今日は【毒うま】君。私一人だけなので〈なんちゃって初級〉レッスンになった。
【毒うま】君は軽くて素直。しかし、手綱を引いただけでは止まってくれない。
減速の指示は、しっかりバランスバックとリズム。
〈焦らず冷静に対処すべし〉という課題の先生にはぴったりである。
■〈なんちゃって初級〉なので、並足、軽速歩から脚と手綱と姿勢に注文がつく。
隅角を曲がるのにも、「きっちり曲がりましょう」ではなく、
「外方を張って緩めず、内方脚で押しながらやや開き手綱で、馬の顔をしっかり内側を
向かせて、姿勢は偏らず視線は曲がる方向へ、曲がり終えたら内方手綱を譲ってあげて、
でも譲だけで緩めない、etc」と覚えきれない指示がとぶ。
■基本的には、
外方の手綱を馬の力を支える軸にするのでしっかり張っておく。
内方の脚の推進で前に出すけれども、馬が前のめりにならないよう騎手のバランスバックで
重しをしておく。
手綱の感覚をしっかり感知して、抑えている時は重くても、馬が落ち着いてリズムが整って
くる気配がしたら即、ゆずる。ゆずったら手綱を持ち直す。
という3点セットでしょうか。
これをもとに巻乗り、手前を換えなど簡単な運動をする。
■よく理解できないまま動いているのだが、言われた通りやると、
馬が柔らかくスムースに動くのだ。
手綱を譲ると【毒うま】君がほっとするのが感じられたりもする。
■しかし非常に軽く物見をしやすい【毒うま】君なので、私がオタッとするとすぐ焦りだして
タカタカ走り出す。
そこを慌てず騒がず抑えるのが、む・ず・か・しい。
つい手綱を引っ張り込むと頭を上げて制御不能。
「身体を起こして」と指示。
そうそう、バランスバック。腕だけで引かない。私の身体全部が錨になる〜。
馬場を一周してようやく抑える。ふう〜。
■今日はなんとか頑張っている私。
■駆歩も焦らない限りは、ぴったりと発進。
失敗すれば馬場2周してようやく鎮静。ふう〜。
今日のフレーズは、「慌てず騒がずバランスバック」となる。
■そして今日のハイライト!! 
(【毒うま】君のレッスンではいつでもハイライトがある)
左手前の駆歩は、いつものように内心「あわわ、これ以上速くならないでよ〜」と騎乗。
しかし右手前の駆歩で《メアリーポピンズのお馬ちゃん》を味わう。
あの奇跡のような駆歩が再び!
とにかくふわふわの乗り心地。手綱に重さが感じられなくて楽ちん。
振られたり引っ張られるような加速度もない。
ただ座って、投げキッスしていればいいだけ。素敵!!
■「漕ぐように身体を揺らすのはダメ」「拳をまわすな」とさんざん言われてきたけれど、
こんな駆歩に乗っていれば、言われなくても出来てしまう。
同じ馬なのにこんなにも乗り心地に差があるのか?!
上手い人達の駆歩って、怖いのを我慢してきっちり乗っている訳じゃなく
乗り心地のいい駆歩をしているから自然に静かに優雅になれるだけではないかと気がつく。
なんだか、ずるいなあ〜。
怖い思いをして頑張っている私と馬が一番つらいって訳ですね。
「幸せになるには、不幸をやめちゃえばいいのよ」と言われているようで複雑な想い。
■なぜなら、どうやったら《ふわふわの楽な駆歩》が出るのか?
まったくわからないのだから。
偶然ではないはず。でも、わからない。悩む…。


153鞍目 座骨行方不明 [第4章 再び駆歩練習編]

 2005-06-21(Tue)夏至 再出戻り駆歩クラス30 通算153鞍目
■7月に入るとレッスンの時間が30分に短縮され、日中は休馬時間になる。
なんとしても6月中に駆歩が満足にできるようになりたいもの。
■今日は【杏爺】 駆歩シンプルレッスン
先週末途中退場してしまったことで、何となく用心しながら乗る。
■私の気後れが伝わったのか、【杏爺】は今日も重い。
なんだか馬の上でじたばたしながら脚を使う。
短い鞭では効きが悪いので、教官から長鞭をかりてピシピシと合図を送る。
調子のいい日には氷が溶けるようにエンジンがかかるのだが、
このごろは「んで、それからどうした?」と【杏爺】に言われっぱなし。
■脚や長鞭を使って前に出そうとすると、とたんに私の気持ちだけが前のめりになる。
座骨コンセントもはずれたまま。
教官からは「鞭を使うのは、脚や座りが崩れないために補助するもの」
「前に出そうと人が大きく動けば、逆に伝わらなくなる」
「脚が後ろに流れがち」と注意を受ける。
どうしてこうも、しっかり座骨コンセントがはまって楽に動いてもらえる時と
じたばた前に出そうとあせって却って墓穴を掘る時に分かれるのだろう?
〈慌てず焦らず〉を課題にしているが、「速くなって怖いケース」ともうひとつ
「動かなくて墓穴をほるケース」も考えなくてはならない。
■動くには動くのだが、速歩も駆歩もゴチゴチ、ガッタンガッタンで気持ちの悪いこと。
ここで見かねて教官が乗り替わり。
馬場を駆歩で2周して調整完了。すぐ騎乗して駆歩発進。
はい、いつもの気持ちいい駆歩になっておりました。
■「出来るなら最初からやってよね !!(怒)」 と首をたたいてほめながら文句を言う。
■〈怖がらずに駆歩発進する〉〈緊張せずに駆歩のリズムについて行く〉ことは
なんとかできるようになった。
しかし、馬と気持ちよく運動するための関係作りがヘタなのだ。
動かない時や勝手にどんどん走る時など、私の思い通りにならないととたんに
慌ててしまい、何がなんだかわからなくなる。
脚を強く押し付けようと力んで、お尻や太腿などが緊張するとすぐに座骨を見失う。
なんとかして前にと考えただけで、上半身に無駄な力が入り前後左右にグラグラしだす。
「馬を動かす電源は座骨コンセントからとる」って肝に銘じておかなくては。


155鞍目 馬体が弧をえがく [第4章 再び駆歩練習編]

 2005-06-28(Tue) 再出戻り駆歩クラス32 通算155鞍目
■先週は、雨と競技会のおかげで駆歩のレッスンがとれなかった。
馬のお手入れに乗馬クラブには通っていたのだが、騎乗したのは1週間ぶり。
154鞍目は【かれん】ちゃんに短時間騎乗し、まったく駆歩発進できずに終わった。
一歩進んで二歩さがるを実感する。
■今日は【毒うま】君。グリコ先生の〈馬を感じる〉マンツーマンレッスン。ラッキー♡
(レッスン内容は教官と練習馬とレッスン生の組み合わせで決まるのである)
■いつもと同じように、並足からしっかり馬の動きを味わう。
「腰で乗って脚は自由に」と声が飛ぶ。あわてて座骨コンセントを確認。
今回は「手綱の感触をしっかり感じるように」と言われる。
まずは手綱を伸ばして大きく並足。そこから手綱をたぐってピンと張った状態で持つ。
さらに脚をつかって馬を前に出すと頚が起きてきて、手綱の張りが緩む。
私の腕が〈小さく前ならえをした状態〉で、短く持ち直す。
並足なので馬の頚の動きにあわせて、肩と肘がビス留めしてあるあやつり人形のように腕が前後する。
ポクポクポクポク♪と4節の肢運びのなかで、グングンと2回腕がもっていかれる。
いいねえ、パレードしているみたいだわ。
■「馬が気持ちよくハミにのっている状態ですよ、それが」とグリコ先生が解説してくれる。
急に引張られたり緩められたりしないから、馬が安心してハミにのってこられるのだ。
手綱を持つ感じは〈手編みの毛糸を繰り出す左手の感じ〉に似ている。
一定の張りがないと、かぎ針に毛糸が引っかかってこない。
反対に左手を緊張させてギュと握り込んでしまうと、毛糸がくり出されず編めなくなる。
小指と薬指のはさみ具合とか人差し指の緊張のさせ方は、手綱の持ち方と共通する。
ただし、かぎ針に換わる馬の動きはとてつもなくダイナミックですが…
■ここでグリコ先生から指示。
「つま先は前に向けたままで、外側のふくらはぎと踵を馬体から離して」
「内方の脚はしっかりそのまま」
ん〜、馬がしなりましたよ。
「馬顔の内側がほのかに見える程度に手綱を使って」
ん〜、ん〜? 馬が弓のように弧をえがいた格好になっているんですけれど。
思わず馬体の前後を眺めてしまう。美しい弧になっている。
なぜ? 馬は長細い箱形と言ってたじゃないですか、教官!
「それが内方の姿勢です」
「つぎ、外側の脚を戻して。左右同じに脚を使って」
おお、もとに戻った。まっすぐになった。
「はい今度は、内側の脚を離して外側しっかり脚! 手綱も」
まさか? 外側に向けた弧を描いている。 
にもかかわらず、前にちゃんと進んでいる。
美しい曲線美! でも奇妙な動き。
「これを外方姿勢と呼びます。馬の動きのバリエーションを増やし
滑らかに動かすために必要です。」
「慣れてきたら、脚を離さず曲げたい方の脚をしっかり使ってやってみましょう」
うわー、楽??勢が変わるとは…

■興奮さめやらぬうちに、NEXT STEP : 速歩・軽速歩に移る。
歩度を伸ばして詰めて、速歩と軽速歩の切り替えと目まぐるしい。
その間もバランスや脚の推進を失わないよう「ひとつひとつの動作を丁寧に集中して!」
と注意される。
つい惰性で勢いに任せて座ったり立ったりしがちになるが、
〈馬と自分の動き〉に集中し続けることが大事。
歩度の切り替え時に、手綱の持った感じが変わらないように、
薬指小指を握り込んだり、肘を引いたり、持ち直したりと忙しい。
上手になれば、編み物のように小指薬指のわずかな動きだけで対応できるのだろうが…

■並足に戻って内方姿勢をとる。そして駆歩発進。
‥‥‥失敗。 出てくれるのに私がついて行けない。
スーパー速歩を抑えながらの再発進にもたつく。
「速歩で半周も走らせたら、馬は何を求められているか分からなくなる。」
「止めるなら止める。駆歩なら駆歩させる!」
「できるまでやって!!」と怒られる。
駆歩が出たら、今度は加速が怖い。
ああ、1週間乗らないと1ヶ月以上前の状態に戻っている。
なんだかものすごいスピードの駆歩になっている様子。
「怖いよ〜」と思いながら乗るから、固くなって姿勢が歪む。
教官に注意されて、直そうと思う瞬間に速歩に落ちる。
ああ、また最初から…
■なんとか繰り返すうちに駆歩維持もできるようになって、ようやく終了。
【毒うま】君は、身体が柔らかいので内方姿勢の弧がわかりやすくでるとのこと。
しかし口も柔らかいので、駆歩発進の一瞬、私が馬といっしょに動かないと
ハミがカツンと当たり、前に出る気がそがれるらしい。
発進の時に気負ってしまうと、馬といっしょに出られずフライングしたり遅れたりしがち。
ベテラン馬達は、そこをわかっていて重荷を背負ったまま発進してくれるのだが。
■「馬を感じながら、いっしょに動く」のは自分にとらわれていると難しい。
「馬が速くて怖いよ」を一歩踏み込んで、
「この私を乗せてもっと速く走らなきゃと頑張る馬は、いまどんな感じなの」と
思えるようになれば、馬も人も楽になるんだろうな…


156鞍目 高級馬&鞍試乗会 [第4章 再び駆歩練習編]

 2005-06-30(Thr) 再出戻り駆歩クラス33 通算156鞍目
■朝から雨音が大きい。
葉付き人参が手に入ったので、しおれないうちに馬に差し入れしようと
キャンセルするつもりで乗馬クラブに出かけた。
■馬場は水たまりが出来ていて「今日は無理。走られたら嫌だし…」と考えていると、
いつの間にか空が明るくなっている。
教官に「こんな日は誰も乗らないですよね」と同意を求めて問いかける。
「いや、大丈夫ですよ。雨もあがってきたし‥」との答え。
かくして、ドレッサージュアリーナを独占して【主席】をお相手にマンツーマンレッスン。
しかも、教官の馬場鞍を貸していただくという栄誉にも恵まれた。
今日は〈最高の乗り心地を味わう贅沢〉レッスン。
■うわお、跨がって歩かせたときからぴったりとくる。
座ってストンと脚を下げるとカチャリとはまる感じ。
【主席】は並足からしっかりと大きく歩いてくれる。
20m × 60m を全部使う。蹄跡に水たまりが出来ている箇所は、脚を使って中に誘導し外側の手綱をしっかり張っておくだけで、蹄跡の内側を行進してくれる。
中央部で軽速歩の輪乗り。【主席】の反撞は大きいのだがギュッギュッとバネが効いていて
乗りやすい。立って×2 座って×2のリズムでもやってみる。
蹄跡に戻ったり、広い馬場で斜めに手前を換えたりと広くダイナミックに走る。
「ああ気持ちいい〜♪」風を感じる。
■輪乗りの時には、前回レッスンの内方の姿勢を意識してやってみる。
円の四分点になるポイントを決めて、いつも視線が先のポイントに行くように頭の位置を
高く保つ。スムースだわ。
輪乗りをといて蹄跡行進に移る時には、両脚を同じだけ使ってまっすぐに進むことを馬に伝える。
斜めに手前を変えると、いつもよりも長い距離を斜めに横断することになる。
両脚をしっかり使い終点に視線をやって、ぶれないように馬を進める。
【主席】がリズムよく前に出てくれるので、脚と視線だけでどの方向にも自由に動ける。
■鐙上げの速歩も気分転換にやってみる。
蹄跡を直進中はいいのだが、隅角を曲がるぞというところでバランスを崩しがち。
教官からは、手綱をもつ腕が前に出過ぎと注意される。
拳を腰に近い所に置いておく方が重心が安定するとのこと。
馬の口から肘まで一直線になるように、肘は腰の脇におく。
脇に紙一枚はさんでいる感じになるらしい。
私は肘が前に出ていないと、馬を抑える時に手綱を引く距離がとれず不安になる。
本来なら手綱は握り込むわずか数ミリから数センチの遊びがあればいいだけなのだが。
■後半は手綱に頼らない騎乗。
調馬策で輪乗りの軽速歩をしながら、腕を前に出したり引っ込めたり。
さらに駆歩では外側に手綱をまとめて持ち、内側の手で鞍の後橋をつかむ。
慣れたきたところで両手手綱にもどし、しかも上下左右に腕を動かす。
最後は、駆歩をしながらよそ見をする練習。
進行方向や左右をちらちら見るだけでなく、空を見上げたりクラブハウスを眺めたり。
はじめの内はこわごわ視線を走らせる程度だったが、とうとう見てしまった。
鏡に映る駆歩中の我が姿。
おもったより身体を起こしてちゃんと乗ってました。 ほっ。
■「最後はずいぶんリラックスして乗ってましたね」と教官。
本当にその通り。
のびのびと風を感じながら馬に乗ることができた。
キャンセルするつもりが最高に愉快なレッスンになった。

◇今日はレッスンというより乗り心地最高の馬と鞍の試乗会だった。
お金があれば鞍をすぐにでも買って【主席】を自馬にするのに。


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