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439鞍目 心臓の鼓動 [第11章 初級競技会挑戦編]

 2007-03-16(Fri) 初級クラス114 通算439鞍目
■昨日、予約を取る時にフロントに泣き言をいった。
「【山桜】でない馬に乗せていただけるようお伝え下さい」
私にとって【山桜】は唯一無二の存在であり、いつも助けられている。
必要不可欠の依存しきった状態だけに、
わずか一カ所でもうまくいかないと頼るものが無くなったような不安が生じる。
我ながらまずい状況に思えて「距離を置きたい」と考えるようになった。
「好きなのですヨン様、でも本当にこれでいいのかしら?
少し離れた方がいいみたい」と
古いメロドラマのような心境になってしまった。
■しかーし! 本日の配馬表にはきっちり【山桜】とある。
ええっ?と思うより「よかった…【山桜】だ」とほっとする。
「僕たちは離れちゃいけないんだよ」と引き止めてもらえたようなそんな気分。
■実は、明け方〈2拍子のリズム〉問題に思い至り、
「そうだ、リズムの基本はハートビートだっ」と思い付いて、
聴診器を持ってきたのだった。
【山桜】の脇腹に張り付いての心臓の鼓動を探す。
さすがのリットマンでも人の心音のようには聞こえない。が、
遠くに低くゆったりとした鼓動が聞こえる。
海の中のクジラのような大きな動き。
「おお【山桜】、君の心はそこだね」
お互いのハートが近くなったような不思議な気分になる。
■今日のレッスンは【ニジェールナイン】と2騎部班。
【山桜】は4%先生が下乗りして下さって準備万端整っての騎乗。
馬エンジンの回転数をむやみに下げないよう、こちらもテンション高めで乗る。
■今日の課題は〈駆歩での隅角通過〉
最初は輪乗り駆歩を一周。
2周目からは蹄跡との接点を手前に移動して、横につぶれた楕円軌道にしていく。
長方形の馬場の端で輪乗りをしているので埒の柵が蹄跡接点の目印になる。
目印の柵からひとつ手前の柵、ふたつ手前の柵と接点を移動させながら楕円の輪乗りを続けると、駆歩のリズムが崩れない。
「それでは次は短蹄跡中央を通過したら、
そのまま真直ぐパカランパカランと2歩走らせて…」
「(斜めに手前を換えの始点の)一つ手前の柵に向けて曲げてみましょう」と
指示が出る。
輪乗り駆歩から徐々に角度をつけて曲がる練習をしたせいか、
目標に向って駆歩を曲げていくのに無理がない。
「じゃあちょっと向こうで練習して」
自主練習で何度かやってみると、隅角を曲がるたびに手綱が余る。
余ったままだと気持ち悪いので肘を引いて弛まないようにしたいのだが、
そうすると止まってしまったりしないだろうか? 
心配になって4%先生に質問する。
すると「隅角通過は内方姿勢になりますから、馬が縮まって手綱があまるような感じになっても不思議じゃありません」
「その時は肘を引いて下さい」
「折り返しがきつくならないようにだけ注意して」との答。
「じゃあ、今度は斜めに手前を換えをやってみましょうか」
隅角通過で【山桜】が私の方にやってきてくれる限り、斜めに手前を換えるのも自在にできそうな予感がする。
いざ、短蹄跡中央から2歩直進、一本手前の目印に向けて曲がると、
【山桜】の首が私の方に近寄ってくるので、手綱が余らないように肘を引き気味にする。
なんだが馬があやつり人形になった感じ。
楽に無理なく斜線に滑り込む。
「なんて楽なの!すごい【山桜】♡」
「いいですね」と久しぶりに4%先生が歯を見せて笑っている。
かなり以前【ベル】の駆歩で感じた、
首が近くに来てコンパクトになった駆歩だと細かな動きでも楽にできるという感覚。
ぞわぞわと鳥肌ものの感動。
■「気持ちよくできた所で終わらせてもいいですか?」とヘタレ者の懇願に
「いい子だったから、ご褒美にゆっくり常歩させてあげて下さい」とお許しがでる。
ああ、今日のレッスン【山桜】でよかったなあ。
不安に駆られて逃げ出したくなったけれど、
あえて【山桜】に乗せてくれた教育的配慮に感謝しなければ。
■信頼って、健やかなる時も病める時もハートを寄り添わせる勇気のことなんだ。


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